書道の展覧会へ行こう!書道上達の鍵となる鑑賞方法をご紹介

書道の展覧会へ行こう!書道上達の鍵となる鑑賞方法をご紹介

もっときれいな字を書けるようになりたいけど、ただ書いているだけではなかなか上達していない気がする…書道を習っている方の多くは、そのようなお悩みを抱えていらっしゃいます。そこで、書道をはじめたばかりの方へ上達方法として、展覧会での作品鑑賞をおすすめします。展覧会には、素晴らしい作品が多数出展されており、とても参考になるものばかりです。

今回は、書道の展覧会とはどういった場所なのか、どのような展覧会が開催されているのか、またどうやって作品を鑑賞すればいいのかを説明していきます。

書道の展覧会とは?

書道の展覧会とは、自分の作品を多くの人に見てもらい、評価をしてもらう場所です。ピアノや歌のコンクールと一緒で、書道では展覧会がこれにあたります。

書道教室の先生は、素晴らしい書家として多くの人に認識してもらうことを目標に掲げ、生徒さんを育てています。そのため出展できる力を身につけた生徒さんには、積極的に展覧会への出展をすすめてくれるでしょう。

書道を習いはじめたばかりの方も、展覧会に出展することを視野に入れて練習を重ねるといいでしょう。展覧会に出展するという目標があれば、自然と腕を磨こうと努力します。何の目標も決めずに黙々と練習するよりも、小さなものでもいいので目標を設定したほうが上達しやすい傾向にあります。

書道は、音楽や踊りと同様に芸術ですから、やはり多くの人を楽しませ、いい評価をもらうことが重要です。

主な書道の展覧会

書道の展覧会といっても、全国には多くの展覧会が存在します。どのような展覧会が開催されているのか確認してみましょう。

書道教室の先生が主催する展覧会

今通っている書道教室の先生が、自分の生徒さんだけの作品を出展するために開催する、比較的小規模な展覧会です。書道をはじめて最初に出展する場所になることが多いでしょう。

書道協会が主催する展覧会

書道には多くの協会が存在します。自分が参加している協会が主催する展覧会に出展することで、昇級や昇段を目指せます。

団体が主催する展覧会

読売書法展、毎日書道展などさまざまな団体が主催する比較的大規模な展覧会です。主催団体により求められる作品の特徴はさまざまです。自分の書がどの団体の求めている特徴に合っているかを確認して出展を考えましょう。

公益社団法人日展が主催する展覧会

日展(日本美術展覧会)とは、公益社団法人日展が主催する展覧会のことです。書道の展覧会の中で、最高峰とも言われる展覧会となります。多くの書道家が日展で入選することを夢見ているほどです。

書道の展覧会を楽しむための鑑賞方法

はじめて書道の展覧会へ行く場合、どのように鑑賞したらいいのか悩む方もいらっしゃいます。自分が楽しめればどのような方法でも構いません。いくつか展覧会を楽しむための鑑賞方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。

誰が書いたのかを確認する

まず、どのような人が書いているのか確認します。「書は人なり」と言われる通り、書から書き手の人柄が想像できます。流派やどこの団体に所属しているか、どういう想いでこの作品を書いたのか頭の片隅に置いて鑑賞をしてみましょう。

全体を大きく見る

ぱっと作品を見て、自分はどのように感じたか言葉にしてみましょう。難しく考えなくても大丈夫です。最初のうちは見ても全然わからなくて不安になるかもしれませんが、この字が好きか嫌いか、迫力があるや面白いなど、簡単な感想からで問題ありません。まずは、じっくり自分の直感に耳を傾けましょう。

書かれている言葉の意味を確認する

次にどのような内容が書かれているのか文字を読んでみましょう。草書など書体を崩して書かれていて読めない場合は、作品の近くに詳細が掲載されていることがほとんどです。この字がどのように書かれているのかという勉強にもなりますので、じっくり読んでいきましょう。

細部までじっくり見る

今度は、細部までじっくりと見てみましょう。どのような流れで書かれているのか、1文字ずつ目でなぞりながら見ていきます。この作品の書き手がどのような癖を持っているのか、自分ならどのように書くかなど想像しながら見てみましょう。

最後にもう一度全体的に眺める

最後に、今まで確認した項目を踏まえて、全体をもう一度眺めてみましょう。最初に見た時と印象が変わっているかもしれません。いろいろな角度から鑑賞することで多くのことが学べます。

上で紹介した鑑賞方法は、あくまでも一例です。鑑賞することに慣れてきたら、自分が楽しめる方法で鑑賞していきましょう。作品鑑賞を繰り返すことで、自分の書にも活かせる部分が見つかり、上達のきっかけとなります。

展覧会への出展を目標にしよう!

書くことに慣れ、作品を完成させられるようになったら、まずは書道教室の先生が主催している展覧会への出展を目標にしましょう。そこで力が付いたと感じたら、協会や団体が主催する展覧会への応募もぜひ検討してみてください。

まとめ

今回は、書道の展覧会にはどのようなものがあるのか、どうやって鑑賞を楽しめばいいのかを紹介いたしました。書道をはじめてまだ間もない方は、展覧会と聞くとハードルが高いと感じるかもしれません。ですが、少しずつ書道を楽しめるようになると、出展してみたいとうずうずしてくるはずです。

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