子どもが書道を習うメリットは、字がきれいに書けるようになることだけではありません。書道を通して得られる集中力は、勉強やスポーツにも役立ちます。また悪い姿勢で書くと字が歪んでしまうため、正しい姿勢を身につけられます。
今回は子どもが書道をするメリットについて、具体的に解説していきましょう。礼儀作法やきれいな言葉遣いまで学べる書道を、ぜひともはじめてみませんか。
子どもが書道をするメリットとは？
子どもの習い事といえばスイミングや英会話、ピアノが不動の人気があります。最近書道は上位には食い込まないものの、依然として人気が高い習い事です。なぜこれほどにも人気が高いのでしょうか。
書道を習うメリットは「きれいな字を書けるようになる」、「集中力を高められる」こと。さらに「正しい姿勢を身につけられる」、「礼儀作法を学べる」ことの4つです。文字は日常的に使うものなので、書道を習えば特別な場面だけでなく、日常的に役立ちます。書道をとおして文字に興味をもてるようになると、世界が広がるかもしれません。
きれいな字を書けるようになる
書道とは、文字に真摯に向きあう習い事です。そのため普段はなんとなく文字を書いている子どもも、書道になるとお手本のように書くにはどうしたらよいのか、文字のバランスやとめ・はね・はらいに気をつけるようになります。ただし書き順が間違っていると、文字はアンバランスになりやすいものです。そこで正しい書き順を体に染み込ませるようにして、覚えるようになります。子どもが正しい書き順でお手本のように書こうと一生懸命取り組んだ文字は、非常に美しいものです。
書道教室では、練習してから先生のところに書いた半紙をもっていきます。そこで先生に朱色の墨で花丸を書いて褒めてもらえると、励みになることでしょう。反対に、朱色の墨で少し訂正されただけで、がらりとバランスがよくなる不思議さも経験できます。このように書道に取り組むうちに、「きれいな字を書けるようになりたい」と思うようになるのです。
「字は人柄を表す」という言葉があるように、文字の印象は大切なものです。文字を書く機会が減っている今だからこそ、きれいな文字を書けることは財産になります。たとえばお子様が大きくなって就職活動で提出するエントリーシートを書く際、同じような立場の学生がいたら文字がきれいな学生が選ばれることでしょう。また社会人になって営業先やお客様に一筆手紙を添えるときも、きれいな文字が書けるとぐっと好印象を与えられます。
集中力を高めることができる
書道教室では、みずから課題に取り組んで先生に添削してもらう形式を取っているところがほとんどです。この形式のよいところは、課題に取り組む積極性や集中力・目標達成力が身につくところでしょう。自分が納得できるまで課題に取り組み、先生に褒めてもらえるとさわやかな達成感を得られます。
書道で得た集中力は、文字に対する興味にもつながります。漢字テストが苦手な子どもも多いものの、書道で日ごろから文字に親しんでいる子どもは、新しい漢字を覚えることへの抵抗感が少ない傾向にあるのです。また文字を読むことも好きになり、本に対する興味が芽生えるお子様もいます。だれかに強要されるのではなく、自発的に本を読むようになると国語力がアップすることでしょう。
集中力は文字に関連する事柄だけでなく、何事にも適用できます。スポーツや音楽にも、集中力は欠かせないものです。書道には集中力を鍛えるトレーニングとしての位置づけも期待できます。
正しい姿勢を身につけることができる
悪い姿勢で書くと、文字は歪んでしまいます。つまりきれいな文字を書くには、正しい姿勢でなければいけません。書道教室では鉛筆や筆の持ち方とセットで、正しい姿勢で書くことを指導してもらえます。
文字の覚えはじめや書きはじめの幼児のうちから、書道教室に通う子どもは意外と多い傾向にあるのです。幼児のうちから書道を習うことは、早いのではないかと思う人もいるかもしれません。しかし幼いうちから正しい姿勢で書くことを覚えられると、その後も習慣として身につけられます。大きくなってから書道をとおして姿勢を改善することも可能です。
最近では、猫背の子どもが増えています。その原因は、運動不足によって体を支える筋力が低下していることや、ゲーム機やスマホの画面を長時間みていることだといわれています。子どものころから書道をとおして正しい姿勢がどのようなものかを体で覚えられると、猫背予防につながるでしょう。
正しい姿勢を身につけるメリットは、印象をよくすることにとどまりません。まず健やかな成長を促し、肩こりや腰痛を防ぎます。次に基礎代謝が向上するので、太りにくい体を作ります。おまけに呼吸が深くなるので、腸内環境が改善され免疫力が高まるのです。
礼儀作法を学ぶことができる
書道は、日本の伝統文化のひとつです。書道を習っているときれいな字が書けるようになるだけでなく、同時に礼儀作法や言葉遣いを学べます。落ちつきがない子どもでも書道をとおして集中力が高まり、ひとつのことにじっと取り組むのが得意になることが期待できるでしょう。
礼儀作法という点では靴を脱ぐ教室では靴を揃える、教室に入ったら先生に挨拶をする、添削してもらったらお礼をいうなどの基本的なことが身につきます。普段から文字に真摯に向きあっているからこそ、書道の先生は言葉遣いが丁寧な人が多い傾向にあるのです。子どもはすぐに汚い言葉遣いを真似する一方で、きれいな言葉遣いにも強く影響されます。
まとめ
お子様の習い事として、書道は数多くのメリットがあります。字がきれいになるだけでなく、集中力や正しい姿勢・礼儀作法を身に付けられるからです。
「國際書道藝術學院」は、東京にある書道教室です。お子様向けのコースである「学童部」では、一人ひとりに合ったペースで書道に取り組めます。ご興味をおもちになった方は、ぜひともお気軽にお問い合わせください。
